Music Video letter from the World「世界の音楽家」からの便り


世界の音楽家から毎月音楽と映像をお届けします。
音楽と文化、歴史、そして自然をクロスカルチャー世界をお楽しみください。

第1回 ドイツ「森」

演奏者

関 敦子(せき あつこ)ピアニスト
ドイツ(ドルトムント在住)
デトモルト国立音楽大学にて教鞭


関 敦子のメッセージ
<ヴッパタールの散歩コース>

ここにご紹介する動画は、よく行く散歩道を撮影し、私が大好きなシューマンの森の情景に合わせてみたものです。この曲には、文明の騒々しさからしばし逃れて一息入れましょう、というメッセージがあります。
それはまさに現代に生きる私たちに必要なものではないでしょうか。

私のお気に入りの散歩コースがあるヴッパタールの街は、高さ300メートルほどの山 に囲まれた山合いにあり、裏の坂道を上っていくともう森の入り口です。
小山の上から見下ろす景色は素晴らしく、昼間、夕暮れ時と光の具合による変化はわれわれの想像力をかき立ててくれますし、森の空気をいっぱい吸い込んで歩いた後の心地よい疲れはなんとも言えません。
本当に良いものは、すぐに効果を表さずじわじわと効いてくると言いますが、森での散策はまさにそれです。
ヴッパタールにはなだらかな広々とした野原も沢山あり、遠くにある教会のシルエットとぴったりマッチして、しばしノスタルジックな気分に浸ります。
最近、ちょっと散歩から遠ざかってしまっているので、天気もいいし一息入れに出かけてきます!

第一回ドイツ「森」 第一回ドイツ「森」 第一回ドイツ「森」 第一回ドイツ「森」
演奏曲

R. シューマン 「森の情景」

  • 第5曲 親しみのある風景 : Waldszenen 5. "Freundliche Landschaf
  • 第6曲 宿 : Waldszenen "Herberge

You Tube

文学と音楽との結びつきは深みを増しています。各曲はロマン派詩人たちの描いた「森」をモチーフに作曲されたと言われている。ドイツ・ロマン主義者の文学者、とりわけ詩人にとって、「森」とは、静寂・活気、神秘、憧憬、といった多様な趣を持つものであるようです。


<プロフィール>

東京生まれ。4歳よりアコーディオニスト清水信治氏のもとピアノを始める。
武蔵野音楽大学、同大学院修了。在学中、酒井起世子、徳川愛子、丸山淑子の諸氏に師事。
その後、ドイツに渡り、デトモルト国立音楽大学にてアーヌルフ・フォン・アルニム氏に師事、演奏家国家試験合格、同大学修了。
1991年ドイツ、ドルトムントで行われたシューベルト国際ピアノコンクールで優勝、94年スペイン、ホセ・イトゥルビ国際ピアノコンクール 第3位入賞、95年イタリア、ピネロロ国際ピアノコンクール 優勝、96年アメリカメリーランド州ウィリアム・カペル国際ピアノコンクール G・シッドウェル賞受賞など、数々の国際コンクールで成功を収める。
同時にヨーロッパ各地ーベルリンフィルハーモニーカンマームジークザール(ベルリン)、マイスタージンクハレ(ニュルンベルク)、ベートーヴェンハウスカンマームジークザール(ボン)、メンデルスゾーンハウス(ライプツィヒ)、コンツェルトハウス(ドルトムント)、ナショナルパラストカンマームジークザール(ソフィア、ブルガリア)他、イタリア、スペイン、スイスで演奏活動。1998年よりデトモルト国立音楽大学で教鞭をとる傍ら、ドイツと日本を中心に活動している。また、ディヴォックス社よりCDを多数リリース。
2021年ブレーメン ラジオホールレコード社よりモーツァルト、ベートーヴェン、シューマン他、の作品群によるCD録音を行なった。